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【ZOOM Q8】音楽専用のハンディビデオカメラレコーダーはドラム用に最適なのかレビュー!

zoom q8

ミュージシャンは自分のライブやスタジオ練習を録画、録音する機会は多いと思います。

その中でもドラマーは自分の演奏、そしてバンド全体の演奏を確認するためにも必ず録画、録音をする癖をつけることをお勧めします。

今回は私が今現在使っている録画用のハンディビデオカメラレコーダーのZoom Q8を紹介。

目次

ZOOMのQ8のスペック

ZOOM Q8の価格

q8の価格は概ね35000円~40000円弱といったところです。

サウンドハウスさんが35000円前後の価格となっていて、おそらく最安なのではないでしょうか。

ZOOM Q8を中古の価格

ZOOMのq8はそこまでメジャーではないのかヤフオクで必ず中古が出品されているとは限らないですが、1ヶ月に1個くらいは出品されている感じです。

ヤフオクの取引価格

過去の取引を見てみると概ね25000円前後が相場といったところですね。

SONYのHDR-MV1のように生産終了しても人気が高いと価格が高騰化してしまいますが、新品が市場に残っているQ8ではそのような問題は現状ないので中古の方が安く手に入りますね。

ZOOM Q8の特徴

広角160°のダイナミックな画角

ZOOMのQ8は広角レンズにより、かなり広い範囲を撮ることが可能です。

スタジオの角に設置した場合には、スタジオ内を全て映し出すことが出来ます。

その分、映像は少し丸みを帯びてしまうのですが、画質よりも音質がメインと考えれば問題ないレベルだと思います。

3M HDモード(2.3K画質)の映像

q8にはHDモードの上に3M HDモードというものがあります。4Kとは違うので注意。

2.3kとのことなのですが、正直画質が良いかと言われると微妙ですね。このあたりは後述します。

直感的なフルカラーのタッチパネル液晶

液晶はタッチパネル式で、使いやすいのは間違いないです。

ある程度直感的に操作が可能で、複雑な操作は無いのですぐに使いこなすことが出来ると思います。

2系統のXLR入力と4トラック同時録音をサポート

これが購入の決め手だったと言っても過言ではないです。ビデオレコーダーでファンタム電源付きのXLR入力が付いているものは稀。

まさに音楽のためのビデオレコーダーと言えるでしょう。

5種類の別売マイクカプセルと交換可能

マイクを交換出来るのは正直ありがたいです。マイクだけ故障してもすぐに交換が可能ですし用途によって付け替えも出来ます。

私はZOOM H6のマイクに付け替えています。これも後で詳しく紹介します。

ドラム演奏の録画には音楽用のビデオカメラ

私はドラマーには録音だけではなく録画することをお勧めしています。その理由については以下の記事でお伝えしているのでご参考までに。

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そして、ドラムの録画には音楽用のビデオカメラレコーダーが最適だと思っています。

音楽用のビデオカメラはいくつか候補があったので少し迷ったのですが、結果的にはQ8を選択することになりました。

その理由をご説明しましょう!

音質が良い

まず、音楽用のビデオカメラレコーダーはQ8に限らないのですが音が良いです。最高に音が良いとまでは言わないですが、ある程度ドラムの細かい音色まで確認出来るレベルだと思っています。

これがスマートフォンや一般のビデオカメラになると細かい音色までは確認出来ません。比較的スマホの中では音質が良いI-Phoneでも厳しいですね。

可能な限り質の良い音楽用のビデオカメラレコーダーを使うべきだと思います。Q8は音質の面では全く問題ないレベルだと思います。

もう1つ音質が良くてお勧めのは【SONYのHDR-MV1】ですね。ただ、現在は生産終了していてプレミア価格になっているので入手が比較的困難になっています。

動画も同時に確認可能

音楽用のハンディレコーダーならば音質的には問題無いのですが映像を撮ることは出来ないですよね。

映像を別の媒体で撮って後から合わせるのは少し手間がかかりますし、これが毎回のことになるとかなり面倒になります。

毎回の練習をチェックすると考えると、編集無しでドラムの動きと音を同時に確認出来て、さらに音が良いことが望ましいです。

ここまでの条件ならば、音楽用のハンディビデオレコーダーならばどれも当てはまると言えます。

それでは、なぜ私がZOOMのQ8を選択したのか、その理由はXLR端子にあります。

2系統のXLR端子搭載(ファンタム電源付き)

私がZOOMのQ8を選んだ最も大きな理由がこれ。Q8にはファンタム電源付きのXLR(キャノン)端子が2つ付いているのです。す、すごい。

zoomのq8の端子

つまり、2つまでコンデンサーマイクやダイナミックマイクを繋げることが可能。これが非常に大きいのです。

スタジオではドラムセットの位置や部屋の構造によってビデオレコーダーの場所も変わりますよね?

自分のドラミングが確認出来るベストポジションはスタジオによってコロコロ変わってしまうことでしょう。

あるスタジオではビデオを左にしか置けないかもしれないし、正面にしか置けない場合もあります。となると、毎回マイクの位置はバラバラになるので音質にもバラつきが出てしまうのです。

ドラムは録音の距離や位置によってかなり音が変わってしまう楽器です。私はこれが嫌だったんですよね。

常に同じマイクの位置で録音がしたかったのです。出来るなら自分が聴いているのと同じ音、つまり自分の頭上にマイクがあることが望ましいです。

このZOOMのQ8を使えば毎回自分の頭の上にコンデンサーマイクをセットすることが可能。

すると、毎回、同じクオリティの録音が実現出来るのです。もちろん、スタジオごとにドラムセットは別だし音の反響も違うのだから、全く一緒の音という訳にはいかないです。

それでも、本来ならば望まない場所にセッティングされたビデオレコーダー単体の音よりもかなり音質は一定化されます。

ZOOM Q8のレビュー

先程すでにQ8についてフライングで紹介してしまったのですが、改めて具体的に特徴や使い勝手を紹介していきたいと思います。

ZOOM Q8のメリット

XLR端子が2つ付属

先程も説明しましたが、このファンタム電源付きのXLR端子搭載が最も大きな特徴。もちろんXLRだけではなくTRS端子にも対応してます。

そのため、ギターやミキサーのライン録音も可能です。XLR端子は2つ付いているので、工夫次第でかなり良い音で録音が可能になります。

動画を撮った場合でも当然全てのマイクを通して録音されるので、自分のドラム演奏動画を真正面から撮ろうが横から撮ろうが杖に非常に良い音で確認することが出来るのです。

以下は、私がそれぞれの練習でQ8を使う時の録音の仕方の一例になります。

ZOOMのQ8のオーライ流セッティング方法

ここでは私のZOOMq8のレッティング例を紹介します。

マンフロット(Manfrotto)の三脚でセット

まず、カメラをセットする三脚が必要です。スタジオの棚やギターアンプやベースアンプの上に置いても良いのですが、落ちる危険性もあるし、動画としてベストポジションからは程遠いでしょう。

私はマンフロットの三脚を使っています。この三脚に落ち着くまでに、様々な安価で軽量な三脚を使ってきました。

基本的にプロテクションラケットのTZ3016のスネアケースに収納可能であることが重要だったので、コンパクトな三脚が必要だったのです。

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しかし、コンパクトな三脚は安定度、耐久度ともにいまいちですぐに壊れてしまっていました。1つあたり1500円~2000円くらいするのに結構な痛手です。

そこで行き着いたのが、このマンフロットの三脚。ギリギリスネアケースに収納出来て(ツインペダル部分に入れている)、高性能かつリーズナブルな価格な三脚で大変満足しています。

バンドで録音するケース

バンド練習の場合には自分のドラムとバンド全体の音、両方を良い音で取れるよう意識しています。

そのため、ドラムのトップにコンデンサーマイク1本、バンド全体の音のバランスが良い位置にコンデンサーマイク1本の2本で録ります。

Q8本体は映像中心の配置になっているので、本体付属マイクの録音レベルはかなり下げてサブ的に使っている程度です。

マイクを2本立ててケーブルを繋ぎ、三脚にカメラをセットするなどの準備が必要なので、セッティングするまでに少し時間がかかるのが難点です。

ドラム練習で録音する場合

ドラムの個人練習ではドラムのトップにコンデンサーマイク1本だけを立てています。

2本立てた方がバランスが良いのは間違いないのですが、ほぼ毎回のことになってくると2本マイクを立てるのはかなり面倒なんですよね。

正直、ドラミングの動作や動きの確認がメインの場合には面倒なのでマイクを1本も立てない時もあります。

なので、余程のことがない限り、個人練習でマイク2本を使うことは無いですね。

Q8本体は動画を撮るためのベストポジションになっているので録音レベルは下げ目にしておき、トップに置いたコンデンサーマイクが録音のメイン、という使い方を良くしています。

簡易的なドラムレコーディングの場合

ZOOMのQ8ならば簡易的なレコーディングも可能です。

本格的なレコーディングならばマルチレコーダーやオーディオインターフェースを使ってマルチ録音するのがベスト。

しかし、簡易的なレコーディングならばそこまでするのは手間なのでZOOMのQ8に頑張ってもらいます。

私の場合にはドラムのトップにマイクを1本、バスドラに1本の計2本でセッティングします。

レコーディングの場合には動画は必要ないので、レコーダー自体のマイクはアンビュランスとしてベストな位置に置いておきます。

叩いてみたなどで簡易的な動画として使う場合にはこれで十分通用しますよ。(高いクオリティを求めるならば、マルチレコーディングをして別の機材の動画と合わせた方が良いですが。)

もう1つのセッティング例としては、スネアにマイク1本、バスドラにマイク1本のセッティングにして、トップをQ8本体で録るという手もありますね。

Q8本体のマイクは付け替えも可能です。

付属マイクを換装出来る

ZOOMQ8の大きな特徴の1つがマイクの換装、交換です。Q8はマイクの取り外しが可能なので、別売りのマイクへと付け替えることが出来るのです。

以下、付け替えが可能なマイク。

XYH-6 XYステレオマイクカプセル
XYH-5 XYステレオマイク・カプセル
SGH-6 ショットガンマイク・カプセル
SGH-6 ステレオショットガンマイク・カプセル
MSH-6 MSマイクカプセル

もちろん、これらは全てZOOMの製品であり、他の製品はZOOM製でも互換性が無いので注意しましょう。

以下はZOOMのハンディレコーダーH6に付属している【XYH-6マイク】です。

zoomのq8マイク

Q8の付属マイクは正直、少し音質が心もとないので私は別売りのXYH-6マイクを付けています。

別売りのマイクはどれを買うべき?

色々あって迷いますが、音楽録音ということを考えるとXYH-6かXYH-5に絞られると思います。

この2つは正直、大きな差はないです。(価格もほぼ一緒。)

しかし、XYH-6の方はマイクが大きいし重量もあります。だからとは言わないですが、音質も若干良いのでは?と勝手に思って私はこちらを選んでみました。

YOUTUBEの比較動画などを見ても、音質的にほぼ違いはないけれど、XYH-6の方が高音から低音までのバランスには優れているように思います。

XYH-5の方は最大140dB SPLの耐音圧を実現!!ということをウリにしているようなので、ボンゾやチャド・スミスのような超爆音ドラマーを目指している方はXYH-5でも良いかもしれないですね。

付属マイクとXYH-6の差は?

正直、どれ程の差があるのか?と言われると人によって判断は分かれると思います。

ただ、見た目の差は正直大きいですね。

zoomのマイク比較

左が付属のマイクで右がXYH-6。マイクの大きさが全く違うのが分かります。XYH-6は別売りで概ね6000円~7000円くらいとなっています。

私は常に録音環境には悩んでいて、ほんのわずかでも音がいいなら取り入れる価値はあると思って迷わずXYH-6を購入しました。

実際には付属マイクでもクオリティ的にはそこまで問題ないレベルだと思うのですが、XYH-6の方が音質は良いのでXYH-6を使っています。

2つの音質の差を検証した動画を今度作成するので、それを聴いて参考にしてみて下さい。

レコーディングモードがある

Q8にはレコーディングモードというものがあり、動画、Q8本体のマイク録音、XLR端子マイク1の録音、XLR端子マイク2の録音をそれぞれデータ分けすることが可能です。

つまり【音なし動画】+【音源3つ】の4つのデータが上がってくるということです。

これによって、音楽編集ソフトで後からそれぞれの音を別々に編集することが出来ます。録った音源をレコーディングに使う場合には重宝するのではないでしょうか。

しかし、ここまでするならば素直にノートパソコンとオーディオインターフェースを使って録音した方が良いのではないでしょうか。なので、私は一切使っていない機能です。

ZOOM Q8のデメリット

私がQ8を使っていて、改善して欲しいなと思う部分を上げていきます。

動画の画質が悪い

ZOOMの製品では画質が良くないのはおなじみ??らしいのですが、q8も動画の画質は正直良くないと思います。

スマホの動画の方が画質は良いのではないだろうかと感じますね。最近のスマホはスゴイですから。

私としてはドラミングの動きが確認出来れば良いので画質自体はそこまで求めてはいないのですが、例えば野鳥を撮るとかyoutubeの動画作成用に使うとなると少し厳しいのではないかなと感じます。

叩いてみたや弾いてみたなどの動画を簡易的に作るには最適なのですが、高いクオリティで作りたいならばQ8では役不足ではないでしょうか。

最近ではドラムの演奏動画はマルチアングルのものが多くなっているので1つのアングルとして使う分には許容範囲かもしれません。

尚、録画のクオリティを720Pにすると60fps(1秒間に60コマ)での録画も可能で1080Pは30fpsのみなので本来ならこれは非常に良い機能です。

なぜなら、手の細かい動きを鮮明に捉えるためにはコマ数が多い方が有利だからです。

しかし、ZOOMのQ8の場合には60fpsにすると画質がめちゃくちゃ悪くなってしまうので60fpsの録画はあまり使えないレベルかなと感じました。

動画が4GBで分割される

Q8では4GB以上のファイルになると、ファイルが分割されてしまうのです。また、場合によっては録画が止まってしまっていたりします。

1080Pならば30分にも満たない時間しか録画が出来ないため、これは正直大きな問題です。ZOOMは仕様ということで特に対応する気はないようです。

SDXCカードならexFATでフォーマットされるので4GBを超えて録画可能という話もアマゾンのレビューなどにあったのですが、やはり自分は出来ませんでした。

私としては練習確認用でしか使っていないため分割されて大きく困ることは今のところ無いので、積極的に解決しようとは思っていません。

しかし、不便なことには間違いないので出来れば解決して欲しい問題です。

バッテリーの持ちが悪い

ZOOMのQ8に適合するバッテリーは【Q8用リチャージャブル リチウム イオン バッテリー BT-03】です。

正直、バッテリーの持ちはあまり良くないのですよね。概ね2時間くらいしか撮れません。ファンタム電源2つ使うとさらに短くなります。

USBによって電源供給が可能なので、スマホのモバイルバッテリーを電源供給に使うのがお勧めです。

ハンディビデオレコーダーとしては大きい

ドラムの練習を撮るためにはこのハンディレコーダーとコンデンサーマイク、三脚を持っていくことになります。

このZOOMのQ8はハンディレコーダーとしては少し大きいのが難点ですね。

持ち運びに特に困るレベルでは無いのですが、コンデンサーマイク、三脚もセットなのでそうなると少し嵩張ってしまう感が否めません。

SONYのHDR-MV1の方がスリムで収納しやすいのは間違いないでしょう。

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この記事を書いた人

大学でドラムをやり始めてバンドを多数掛け持ちする。重度の腱鞘炎と腰痛持ちになり、痛みを治すためにK`s Musicでドラムを習う。その後、痛みを克服し、プロのドラマーを目指して20代で単身アメリカロサンゼルスへ留学。様々な音楽活動をしながら、日本にドラムを輸出するショップ【usadrumshop】をオーナーと共に立ち上げる。日本帰国に伴い、usadrumshopは閉店。現在は日本でもっとドラムが普及するための啓蒙活動中!

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